資金管理シミュレーター
勝率とリスクリワード比(RR)から、連敗がどのくらいの確率で起きるか、資金がどの程度落ち込みうるかを数字で確かめるツールです。計算はお使いのブラウザ内で行い、入力値はどこにも送信しません。
1. 連敗の確率
勝率と取引回数を入れると、その回数のうちに「k 回以上の連敗」が少なくとも1回起きる確率を、k = 3〜15 について表にします。
| 連敗数 k | k 連敗以上が1回以上起きる確率 |
|---|
計算方法
- 1回ごとに勝つ確率を p(勝率)、負ける確率を 1 − p とし、引き分けは考えません。
- 「直近で何回続けて負けているか(0〜k−1 回)」ごとの確率を1回ずつ更新し、k 回続けて負けた時点の確率を足し上げます(動的計画法)。近似式は使わず、取りうるすべての勝ち負けの並びを数えたのと同じ値になります。
- 読み方の例:勝率 50%・100 回なら、5 連敗以上が少なくとも1回起きる確率は約 81.0% です。同じ条件で 100 回の取引をひとまとまりとして何度もくり返したとき、およそ 10 回中 8 回はその途中で 5 連敗以上が起きる、という意味です。
2. 損失を取り戻すのに必要な利益率
資金が L% 減ったあと、元の金額に戻すには、減ったあとの資金に対して L% より大きな利益率が必要になります。
必要な利益率(%)= L ÷(100 − L)× 100
| 損失率 | 必要な利益率 |
|---|---|
| 5% | 5.3% |
| 10% | 11.1% |
| 15% | 17.6% |
| 20% | 25.0% |
| 25% | 33.3% |
| 30% | 42.9% |
| 40% | 66.7% |
| 50% | 100.0% |
| 60% | 150.0% |
| 70% | 233.3% |
| 80% | 400.0% |
| 90% | 900.0% |
3. 検証ノートから読み込む(任意)
検証ノートに記録があれば、その勝率と実績の R(各取引の 結果 ÷ 損切り幅)を読み込み、連敗の確率とシミュレーションの入力に使えます。記録はこのブラウザの保存領域から読むだけで、送信も変更もしません。
- 記録の件数
- 勝ち / 負け / 引き分け
- 勝率(引き分けを除く)
- 平均利益 / 平均損失(R)
- R で見た RR
- R の平均(1回あたり)
- R = 結果(pips)÷ 損切り幅(pips)。損切り幅ちょうどで損切りになった取引は −1R です。
- 読み込むと、1 の勝率に「引き分けを除いた勝率」を、4 の勝率と RR に「引き分けを除いた勝率」と「R で見た RR(勝ちの R の平均 ÷ 負けの R の平均)」を入れ、4 の勝ち負けの指定を「検証ノートの R から抽出」に切り替えます。
- R で見た RR は損切り幅で割ってから平均するため、検証ノートに表示される pips で見た「実績の RR」とは一致しないことがあります。
- 読み込めない場合(記録が無い、保存が使えない環境など)も、各欄に手入力すれば計算できます。
4. 資金推移のシミュレーション
入力した勝率・RR・1回のリスクで、乱数を使って取引を何度もくり返し(モンテカルロ法)、最終資金や最大ドローダウンがどのくらいの範囲にばらつくかを計算します。
- 1回あたりの期待値
- 最終資金の中央値
- 最終資金の下位 5%
- 最終資金の上位 5%
- 最大ドローダウンの中央値
- 最大ドローダウン(大きいほうから 5%)
- 途中で資金が初期資金の 50% を割る確率
- 最終資金が初期資金を下回る確率
- 途中で資金が 0 になる確率
代表的な資金曲線
最終資金が下位 5%・25%・中央値・75%・95% の位置にあった試行の資金の推移です。灰色の破線は初期資金、赤の点線は「◯% を割る」の基準です。
結果の読み方
- 中央値:すべての試行を最終資金の順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる値です。
- 下位 5%:悪いほうから数えて 5% の位置の値です(試行 1,000 回なら悪いほうから約 50 番目)。上位 5% は良いほうから 5% の位置です。
- 最大ドローダウン:その試行の中で、資金がそれまでの最高値から何%下がったかの最大値です。「大きいほうから 5%」は、試行のうち 5% がこれ以上のドローダウンを経験したことを表します。
- 確率は「試行回数のうち、その出来事が起きた試行の割合」です。試行回数が少ないと、シードを変えるたびに数値が多少変わります。
計算式と前提
- 1R = 1回のリスク額。定率は「その時点の資金 × リスク(%)÷ 100」(資金の増減に合わせて変わる)、固定額は毎回同じ金額です。
- 勝ちの結果 = +RR × 1R − コスト × 1R、負けの結果 = −1R − コスト × 1R。検証ノートの R から抽出する場合は、記録した R の中から毎回1つを同じ確率で選びます(同じ記録を何度でも選びうる)。
- 資金 ← 資金 + 1R × その回の R。資金が 0 以下になった時点で 0 としてその試行を終えます。
- 1回あたりの期待値(R)= 勝率 × RR −(1 − 勝率)− コスト(検証ノートの R の場合は R の平均 − コスト)。
- 最大ドローダウン =(それまでの資金の最高値 − 資金)÷ それまでの資金の最高値 の最大値。最高値には初期資金を含みます。
- 「◯% を割る」は、途中で一度でも資金が 初期資金 × ◯% を下回った試行の割合です(ちょうど同じ金額は含めません)。
- 乱数はシードから決まる疑似乱数(mulberry32)で、試行ごとにシードと試行番号から乱数の列を作ります。取引数量・通貨ペア・1ロットの通貨数は使いません(取引数量の計算はロット計算ツール)。
- 資金が 1018 円に達した試行は、それ以上増えないものとして計算します(数値が扱えない大きさになるのを防ぐため)。
関連ツール
- ロット計算ツール
口座資金・許容損失(%)・損切り幅から、適正な取引数量とロット数を計算します。
- 検証ノート(手動バックテスト記録)
過去チャートで検証した取引を記録し、勝率・実績のRR・期待値・最大ドローダウンを集計します。記録はブラウザ内に保存します。
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