FX 用語集
FX でよく使う基本用語を、読みがなの五十音順に短く解説します(全76語)。
あ行
- RSI(相対力指数)あーるえすあい
一定期間の値上がり幅と値下がり幅のうち、値上がりがどれだけを占めるかを0〜100で表すオシレーターです。70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎと判断されることが多くあります。
- IFO 注文(IFD-OCO)あいえふおーちゅうもん
IFD 注文と OCO 注文を組み合わせた注文です。新規注文が約定した後に、決済の OCO 注文が有効になります。
- EMA(指数平滑移動平均)いーえむえー
新しい価格ほど重みを大きくした移動平均です。SMA より値動きに早く反応しますが、そのぶんだましが増えやすいとされます。
- 一目均衡表いちもくきんこうひょう
転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンの5本の線と、先行スパンの間の「雲」で相場の状態を見る、日本で考案されたインジケーターです。線が多く、見方が人によって分かれやすいとされます。
- 移動平均線いどうへいきんせん
過去の一定期間の価格の平均を1本ずつずらして計算し、その値を結んだ線です。値動きの細かいぶれをならして、トレンドの向きを見やすくするために使います。
- IFD 注文いふだんちゅうもん
新規の注文と、それが約定した後の決済注文を同時に出しておく注文です。
- ATRえーてぃーあーる
アベレージ・トゥルー・レンジの略で、一定期間の値動きの大きさを示すインジケーターです。方向は示さず、損切り幅の基準に使う方法も紹介されています。
- ADXえーでぃーえっくす
トレンドの強さを示すインジケーターで、方向は示しません。ワイルダーの基準では25超がトレンド、20未満がトレンドなしとされ、レンジかどうかを判断する補助に使われます。
- SMA(単純移動平均)えすえむえー
直近 n 本の終値を足して n で割った移動平均で、どの足のデータも同じ重みで扱います。日本で単に「移動平均線」と言うときは、多くの場合 SMA を指します。
- MACDえむえーしーでぃー
2本の EMA(一般的には12期間と26期間)の差から、トレンドの向きと勢いを見る指標です。MACD 線・シグナル線・ヒストグラムの3つでできていて、日本語では「移動平均線収束拡散法」と呼ばれます。
- OCO 注文おーしーおーちゅうもん
2つの注文を同時に出し、片方が約定するともう片方が自動で取り消される注文です。
- 押し目・戻りおしめ・もどり
押し目は上昇トレンド中の一時的な下落、戻りは下降トレンド中の一時的な上昇です。押し目に見えて、実は下降の始まりのこともあります。
- オシレーター
一定の範囲で上下する線で相場の勢いを表し、買われすぎ・売られすぎを示すタイプのインジケーターです。RSI が代表例です。
か行
- 買われすぎ・売られすぎかわれすぎ・うられすぎ
オシレーターで、相場が一方向に過熱している状態を表す言葉です。強いトレンドではこの状態が長く続くことがあり、数値だけで反転を判断しないことが大切とされます。
- 基軸通貨・決済通貨きじくつうか・けっさいつうか
通貨ペアの「/」の左側が売買の対象になる基軸通貨、右側が損益の計算に使う決済通貨です。
- 期待値きたいち
平均すると1回の取引でいくら増減するかを表す値です。勝率を p、平均利益を W、平均損失を L(損失の大きさ、正の値)とすると、p × W −(1 − p)× L で計算します。
- 逆指値注文(ストップ注文)ぎゃくさしねちゅうもん
いまより不利な価格を指定し、その価格に達したら発動する注文です。損切りによく使われます。
- 逆張りぎゃくばり
相場の流れと逆の方向にポジションを持つ考え方で、順張りの反対にあたります。トレンドの転換時やレンジ相場で使われるとされ、トレンドが続くと損失が大きくなりやすい点に注意が必要です。
- 許容損失きょようそんしつ
1回の取引でいくらまで損をしてよいかを決めた額です。口座資金に対する割合で決め、損切り幅から取引数量を逆算する方法がよく紹介されています。
- クロス円くろすえん
ユーロ/円や豪ドル/円のように、米ドル以外の通貨と円の通貨ペアです。2つのドル建てのレートを掛け合わせて計算されます。
- ゴールデンクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることです。遅れて動く線どうしのサインなので、価格の底より後に出ます。
さ行
- 指値注文さしねちゅうもん
いまより有利な価格を指定し、その価格になったら約定する注文です。
- サポート・レジスタンス(支持線・抵抗線)さぽーと・れじすたんす
サポートは下げ止まりやすい価格帯、レジスタンスは上値を抑えやすい価格帯です。正確に同じ価格になることはまれなので、1本の線ではなく帯(ゾーン)として見る考え方もあります。
- 三角保ち合い(トライアングル)さんかくもちあい
価格が一定の範囲で上下するうちに、高値側と安値側の線がだんだん近づいて三角形に見える形です。対称・上昇・下降の3種類があり、どちらに抜けるかは保証されません。
- 三尊・逆三尊(ヘッドアンドショルダー)さんぞん・ぎゃくさんぞん
上昇トレンドのあとに山が3つでき、真ん中の山(頭)が最も高くなる形が三尊です。上下を逆にした形が逆三尊で、底型の反転パターンとして扱われます。
- シグナル線しぐなるせん
MACD 線の移動平均(一般的には9期間 EMA)で、MACD 線とのクロスを見るのに使います。SMA で計算するツールもあり、計算が違うとクロスの位置が少しずれます。
- 上位足・下位足じょういあし・かいあし
上位足はより長い時間軸の足、下位足はより短い時間軸の足のことです。どの足を長期・中期・短期とするかに、明確な定義はないとする解説もあります。
- 証拠金しょうこきん
取引の担保として FX 会社に預けるお金です。
- 証拠金維持率しょうこきんいじりつ
口座の純資産を必要証拠金で割った割合です。ロスカットになるかどうかの判定に使われます。
- 勝率しょうりつ
勝ちトレード数を総トレード数で割った割合です。勝率だけでは1回あたりの損益の大きさがわからないため、リスクリワード比とセットで見ます。
- スクイーズ
値動きが小さくなり、ボリンジャーバンドの幅が狭まった状態です。大きな値動きの前ぶれになりうると解釈されますが、どちらに動くかは示しません。
- ストキャスティクスすときゃすてぃくす
終値が一定期間の高値と安値の値幅のどこにあるかを0〜100で表すオシレーターです。%Kと%Dの2本の線を使い、ファストとスローの2種類があります。
- スプレッド
買値と売値の差で、実質的な取引コストになります。早朝や相場の急変時には広がることがあります。
- スリッページ
注文したときのレートと、実際に約定したレートのずれです。重要な経済指標の発表時などに起きやすくなります。
- スワップポイント
2つの通貨の金利差に相当する金額です。受け取りになることも支払いになることもあり、日々変わります。
- 損益分岐勝率そんえきぶんきしょうりつ
収支がトントンになる勝率で、RR を「利益幅 ÷ 損失幅」の向きで表したとき、「1 ÷(1 + RR)」で計算できます。スプレッドなどのコストを含めると、この勝率は上がります。
た行
- ダイバージェンス(逆行)だいばーじぇんす
価格と RSI・MACD などの指標が逆の動きをすることです。たとえば価格は高値を更新したのに指標の高値は前回より低い形で、出ても反転するとは限りません。
- ダウ理論だうりろん
高値・安値の並びでトレンドを定義する古典的な考え方です。山と谷がともに切り上がる状態を上昇トレンド、ともに切り下がる状態を下降トレンドとし、トレンドは否定されるまで続いているとみなします。
- 建玉(ポジション)たてぎょく
約定したものの、まだ決済していない取引のことです。
- ダブルトップ・ダブルボトム
ほぼ同じ高さの山が2つ並ぶ M 字の形がダブルトップ、上下逆の W 字の形がダブルボトムで、それぞれ天井・底での転換を示すパターンとされます。ネックラインを抜けるまでは、形の候補にすぎません。
- だまし
シグナルが出たのに、その方向に値動きが続かないことです。ブレイクでは、抜けたように見えた後にすぐ元の範囲へ戻る動きを指し、完全には避けられないとされます。
- 通貨ペアつうかぺあ
FX で売買する2つの通貨の組み合わせです。米ドル/円なら「USD/JPY」のように表します。
- ティックボリューム
FX には取引所のような出来高がなく、ツールによっては値動きの回数(ティックボリューム)で代用されます。取引の量そのものではなく、数値も業者によって変わります。
- デッドクロス
短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることです。ゴールデンクロスと同じく、価格の天井より後に出ます。
- ドルストレート
米ドルを含む通貨ペアのことで、広い意味では米ドル/円も含みます。このサイトでは、EUR/USD や GBP/USD のように、米ドルと円以外の通貨の組み合わせを指して使います。
- トレール注文とれーるちゅうもん
相場が有利な方向に動くと、逆指値の価格が自動で追いかけていく注文です。
- トレンドフォロー(順張り)とれんどふぉろー(じゅんばり)
相場の流れ(トレンド)と同じ方向にポジションを持つ考え方です。トレンドが出ない相場では損失が続きやすいとされます。
- ドローダウン
資金や累計損益が、それまでの最高値からどれだけ下がったか(落ち込み)を表す値です。検証ノートでは、累計 pips がそれまでの最高値から下がった幅のうち最大のものを、最大ドローダウンとして集計します。
な行
- 仲値なかね
金融機関がその日の基準にする為替レートです。日本時間の9時55分ごろに決まります。
- 成行注文なりゆきちゅうもん
価格を指定せず、いま提示されている価格でそのまま売買する注文です。
- ネックライン
ダブルトップや三尊などのチャートパターンで、判断の基準になる線です。ネックラインを終値で抜けた時点で、パターンの完成とみなす解説が多くあります。
は行
- パーフェクトオーダー
複数の移動平均線が、上昇トレンドでは上から短期・中期・長期の順に並んで上向き、下降トレンドではその逆に並んで下向きになっている状態です。
- バンドウォーク
強いトレンドで、価格がボリンジャーバンドの上(下)のバンドに何度も触れながら進む動きです。この場面でバンドへの接触を反転の根拠にすると、トレンドに逆らうことになりやすいとされます。
- ヒストグラム(MACD)ひすとぐらむ
MACD 線からシグナル線を引いた差を棒グラフにしたもので、伸び縮みで勢いの変化を見ます。MT4 の標準の MACD の棒は MACD 線そのものとされ、これとは別物です。
- Bid / Ask(売値・買値)びっど / あすく
為替レートは2つの価格で示されます。Bid は顧客が売るときの価格、Ask(Offer とも)は顧客が買うときの価格です。
- pipsぴっぷす
通貨ペアをまたいで値幅を表す共通の単位です。円を含む通貨ペアでは 1pips=0.01円(1銭)、円を含まない通貨ペアでは 0.0001(例:EUR/USD なら 0.0001ドル)です。
関連:pips・損益計算ツール
- 必要証拠金ひつようしょうこきん
ポジションを持つために最低限必要な証拠金です。国内の個人の FX では、規制で取引額の4%以上が必要です。
関連:必要証拠金計算ツール
- 標準偏差(σ)ひょうじゅんへんさ
価格が平均からどれだけばらついているかを表す数値で、記号で σ(シグマ)と書きます。ボリンジャーバンドの帯の幅の計算に使います。
- フィボナッチ・リトレースメントふぃぼなっちりとれーすめんと
高値と安値の値幅を23.6・38.2・61.8%などの比率で区切り、押しや戻りの目安の水準を見る方法です。どの高値・安値を選ぶかで水準が変わります。
- ブレイクアウト
レジスタンスライン・サポートラインや直近の高値・安値など、意識されてきた水準を価格が超える動きのことです。抜けた後に元の範囲へ戻るだましもあります。
- ボリンジャーバンド
移動平均線(中心線)の上下に、標準偏差をもとにした帯を描くインジケーターです。一般的な設定は20期間・2σで、値動きが大きくなると帯が広がり、小さくなると狭まります。
ま行
- マージンコール
証拠金が足りなくなったときに届く通知です。追加の入金か、ポジションを減らすことを求められます。基準は FX 会社ごとに違います。
- マルチタイムフレーム分析(MTF分析)まるちたいむふれーむぶんせき
複数の時間足を組み合わせて相場を見る考え方です。上位足で大きな流れや環境を確かめ、下位足で細部を見る、という順番が基本とされます。
や行
- 有効証拠金ゆうこうしょうこきん
預けた証拠金に、まだ決済していないポジションの損益を足した金額です。
ら行
- リスクリワード比(RR)りすくりわーどひ
1回の取引で想定する「利益幅 ÷ 損失幅」です。逆の向き(損失 ÷ 利益)で書く解説もあるため、読むときはどちらの向きかを確かめます。
- リターンムーブ
ネックラインなどの線を抜けた後、価格が抜けた線の付近へ戻る動きです。必ず起きるわけではなく、戻った後に同じ方向へ進むとも限りません。
- 流動性 / ボラティリティりゅうどうせい / ぼらてぃりてぃ
流動性は取引量の多さ、ボラティリティは価格の変動の大きさです。流動性が低いと、スプレッドが広がりやすくなります。
- 両建てりょうだて
同じ通貨ペアで、買いと売りのポジションを同時に持つことです。コストなどの面で合理性を欠くおそれがあり、FX 会社が勧誘することは禁止されています。
- レバレッジ
預けた証拠金より大きな金額を取引できる仕組みです。国内の個人の FX では、規制で最大25倍までです。利益だけでなく損失も大きくなります。
関連:必要証拠金計算ツール
- レンジ相場れんじそうば
価格が一定の高値と安値のあいだを上下し、はっきりした方向がない状態です。ボックス相場、もみ合いとも呼ばれます。
- ローソク足ろーそくあし
一定期間の始値・高値・安値・終値(四本値)を、実体とヒゲで1本の形に表したものです。終値が始値より上なら陽線、下なら陰線と呼びます。
- ロールオーバー
ポジションを決済せずに翌日以降へ持ち越すことです。このときスワップポイントが発生します。
- ロスカット
損失が一定の水準に達すると、ポジションが強制的に決済される仕組みです。水準は FX 会社ごとに違い、相場の急変時には証拠金を超える損失が出ることもあります。
- ロング / ショート
ロングは買いポジションを持っている状態、ショートは売りポジションを持っている状態のことです。
計算に使う用語は、計算ツールで実際に数値を入れて確かめられます。